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日産フーガ 250GT(後期/インフィニティ)

日産フーガは、先代よりセドリック・グロリアの後継モデルとして発売されたEセグメントの車両。日産ではシーマに次ぐ高級車で、北米を中心にインフィニ ティとして販売もされています。

試乗車概要

Nissan FUGA 250GT(Y51)
日産フーガ250GT

今回試乗するフーガは2015年にマイナーチェンジが施された車両で、最大の特徴はインフィニティ エンブレに付け替えられている点にあります。

見た目が大きく違うため、フルモデルチェンジをしたようにも見えますが、車内を見てみれば、それほど大きく改良されていません。


また、北米を中心にインフィニティブランド(Infiniti)として販売されており、日産の世界戦略車の1台であることが分かります。


正式グレードと概要

Nissan Y51 FUGA 250GT

排気量
2,500㏄
最高出力/トルク 225ps/26.3kgm
走行距離 約70km
今回の平均燃費
-km/L
車両本体価格 約500万円ほ ど
試乗日の路面状態 ドライ


フーガのグレードの ラインナップは、
 ・250GT(今回の試乗車)
 ・370GT
 ・ハイブリッド

となっています。

370GTのみスポーツグレードである”Type S”を選択することが可能な他、全グレードでショーファー向けグレード”VIP”もあります。なお、4WD車は370GT FOURのみ設定があります。したがって、北海道のレンタカー屋さんでフーガを借りる場合には370GTに乗車できる可能性が高いです。


北米仕様のインフィニティQ70では、2.5Lグレードは存在しませんが、3.7L/HYBRIDの他にV8-5.6Lグレードも存在します。これはぜひ 乗ってみたいですね。




フーガ250GT 外観

日産フーガ250GT フロント
まずはフーガの外観を見ていきます。

スピンドグリルを連想させるフロント グリル

スピンドグリルを連想させるフロントグリル
フーガ250GT フロント

マイナーチェンジ前のフーガ250GT
写真はマイナーチェンジ前のフーガ250GT



スポーティ色が強くなった外観はカッコよくもなりましたが・・・、

レクサスLS460 スピンドグリル
どう見てもトヨタやレクサスが採用しているスピンドグリルを真似したようなデザインです・・・。

レクサスもフーガ(インフィニティ)も見分けがつかないなんて言われそうです・・・。



リアエンブレムがありません。

フーガ リアから
リアエンブレムは一切ありません・・・。

したがって、最低グレードの250GTだからと言っても後ろから見えないのでバカにされることはありません。ただ、車両中央に日産やインフィニティのエン ブレムが付いていないと、少しマヌケに見えてしまいます。





フーガ250GT インテリア(本革シート)

フーガのインテリア
今回の試乗車には本革シートが装備されていました。

シートヒーター&ベンチレーション機能もあるため、一年中快適なシートになっています。また、アメリカ人の体重でも余裕で支えられそうな、分厚いシートに なっています。


後部座席は広くない

後部座席は広くない
フロントシートを快適な位置にした場合は後部座席は広くありません。

ただ、一応VIPグレードも用意されているためか、助手席のシートを一番前にすると、後部座席でも足を伸ばすことも可能です。本革シートですが、リアシー トにリクライニング機能などはありません。(VIPグレードには装備)



助手席にはパワーオットマンが装備

助手席パワーオットマンは装備
助手席のみ装備されています。

このような座席を見ると、フーガに関しては助手席に乗るのがベストな車かもしれません。



FUGA トランクは普通の広さ

フーガのトランク容量
普通に広いです。

が、先代のフーガのトランクスルーは座席の背もたれごと倒すことが出来たため、大きな荷物を大量に運ぶことが出来ましたが、このフーガはひじ掛けの部分だ けがトランクスルーになっているため、スキー板やゴルフクラブが精一杯というところでしょう。

当然、ハイブリッドの場合はトランクスルー機能すらありません。




フーガ250GT 走行性能

今回の試乗車はフーガ250GTです。特にスポーツ的な装備があるわけでは無く、パワーも少ないグレードになるため、どのような走行性能が得られるので しょうか。


GTグレードはスポーツ系グレードで はあるが・・・

冒頭で紹介している通り、役員が乗るようなグレードには”VIP”がつけられ、自分で運転する向けのグレードがGTです。VIP系グレードはサスペンショ ンの味付けがGT系とは違うらしく、乗り心地を重視したサスペンションになっているとの事です。(試乗していないので分かりませんが)


つまり、スポーツタイプの車両であるため、コーナリングの性能には期待したいところです。

が、実際に運転してみると・・・、
 ・ハンドリングは普通
 ・強めにハンドルを切ると、中に置いてある荷物が飛んでいく(ハッキリ言って安い車のよう)
 ・乗り心地だけが悪い・・・

です。


もし、良い点を一つ挙げるとすれば、
 本気でコーナーを攻めたときの安定感は優れて いる
くらいでしょうか?


ハンドリングが良いのか悪いのかよく分からないフーガではありますが、この手の乗り心地の車はアメリカ人には好まれそうでしょう。



フーガ250GTはパワー不足

大きなボディに対し、パワーが少々足らないクルマになっています。


クラウンの2.5L(ガソリン)に乗っている限りはあまりパワー不足を感じませんが、フーガ2.5Lはパワーを感じることが出来ません。かといって、 370GTにした場合、パワーがありあまり過ぎて、街中走行では逆にストレスを感じるほどです。(以前東京都内で試乗済み)

3.5Lでも十分速かったので、日本の自動車税を考慮しても理想は3.5Lではないでしょうか?




パワー不足にトドメを刺すように今ど きフーガ250GTは5AT

トランスミッション

日本で販売されている同等クラスのミッションを紹介すると(ガソリン車/軽油車)、
 ・クラウン2.0 アスリートターボ⇒8AT
 ・クラウン2.5 アスリート i-Four⇒6AT
 ・レクサス GS250⇒6AT
 ・BMW 523i/523d⇒8AT
 ・M-Benz E200/E220d等⇒9AT(2016年以降モデル)

などとなっており、いかに5ATが時代遅れかが分かります。
なお、370GTには7AT・HYBRIDには7速ハイブリッド トランスミッションが装備されています。



その、物足りないパワーのエンジンと、物足りないミッションが掛け合わさ れると、加速性能は数年前から進歩が見られない車と解釈できるでしょう。




フーガのエコモードは最悪

トランスミッション
写真下側のつまみでエコモードに切り替わります。

フーガでエコモードで走行をした場合、アクセルを踏んでも加速せず、急発進すれば割り込めるようなシチュエーションでも割り込むことが出来ず、信号が変わ りそうな場合も信号に間に合わせることが出来ず・・・。

さらに、普通に加速する場合でも普通にアクセルを踏んでも加速をしないことから、無意識のうちに踏み込んでしまうため、結果的に燃費が悪くなるクルマに なってしまいます。



なお、スポーツモードとノーマルモードで走行の比較をしてみましたが、私はどうも「違いの分からない人」のようでした・・・。



フーガ250GT 走行性能の総評

もし、助手席に上司を乗せる必要があるなら、クラウン アスリートをおすすめします。

もし、速い車を求めるなら高い自動車税を払いフーガ370GTをおすすめします。



いくら日本向けのグレードと言えども、性能が中途半端過ぎる上、燃料も無駄にハイオク仕様車なっている点も いかがなものかと思います。




フーガ250GT その他 気になった点

簡単にまとめました。

全方位の安全性能 エマージェンシーブレーキ

アダプティブクルーズコントロール・エマージェンシーブレーキ
アダプティブクルーズコントロールも装備

日産のエマージェンシーブレーキは特徴的と言いますか、本当に周囲に敏感なブレーキシステムになっています。そのため、止まる必要が無いような場所であっ ても、自動的にブレーキが作動してしまうため、この類のシステムの中では個人的に一番扱いづらいものでした。

とは言え、本当の緊急時において止まらないよりは止まった方が良いため、ある意味「究極の安全」と言える車かもしれません。













ただし、自動急ブレーキで後ろから追突されなければ・・・




アラウンド ビューモニタ

アラウンド ビューモニタ
アラウンド ビューモニタはあたかも上から撮影しているように見せてくれます。

最近は、このような装備をした車が多くなってきましたが、記憶が間違えていなければ、日産が最初に市販化したと思いますが、これにより死角を少しでも少な くすることが出来ます。また、障害物に近づくと、自動的に上記の画面に切り替わります。


死角が少ないに越したことは無いので、ぜひ装備したい機能ですが、モニタだけに頼ってはいけません。モニタ上でギリギリ車を寄せて、実際に確認してみる と、20cmくらいは隙間が空いています。


あと、バックをしている時に、壁ギリギリに近づくと、自動的にブレーキが作動し、停止してしまいます。個人的には邪魔な装備とは思っていますが、これによ り、コンビニやスーパーなどにアクセルとブレーキを踏み間違えて突っ込んでしまう事故は大きく減りそうです。



インフィニティ エンブレム

インフィニティ エンブレム
フーガとスカイラインに日産のエンブレムは無くなりました。

理由は興味ありません。
一つだけ言えることは、よくフーガやスカイラインにエンブレムチューンを施した車をよく見かけますが、このクルマにはそのような手間が必要無くなりまし た。

あ、インフィニティマークがついたと言っても、販売は日産のディーラーで購入となります。



と言いつつ、ウインカーは右側

ウインカー
一応、日本車には違いないので、ウインカーは右側です。




きゅうっとするシートベルト

印象的なシートベルト
シートベルトを着用すると、引っ張られます。同じ機能はメルセデスにもあります。

そのため、急カーブや急ブレーキをしたときには、自動的に引っ張られるため、衝突時の安全性向上に役立ちます。

ただ、初めてこのシートベルトをした人は、たいていビックリします。





純正HDDナビ(カーウィングス ナビゲーションシステム)

純正HDDナビ
モニタはこのボタンで操作するほか、手は届きにくいですがタッチパネル対応になっています。

Y34セドリックに乗った時に感動したのが、ナビ操作はもちろん、エアコンの操作、車両設定などすべてモニタで行え、新世代の車を予感させてくれました。 今でこそ普通ですが、日産やBMWなどは、かなり昔から車両を管理できるモニタが装備されていました。


まぁ、その感動は今のフーガにも受け継がれているということを伝えたかっただけです。




フーガ250GT 総評

フーガ

先代フーガは、デザイン・運転した感じなど、日本車らしさを数多く感じましたが、このモデルのフーガは完全にグローバルモデルと言えます。特に今回試乗し た後期モデルに関しては、もはや日産車では無く、高級ブランド インフィニティです。

ただ、残念ながら、好みにもよるのでしょうが、運転した感覚はレクサスにすら追いつかず(=ドイツ車に はるか及ばない)、何だかな~という印象です。
※私はドイツ車に対する憧れがあることから、ある程度はドイツ車を基準にして意見しています。


ということで、
日産は日本で日本人好みのクルマを売る気が無い
ということが見え見えと感じざるを得ない。

それがフーガに限らず、今の日産の車かもしれません。





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