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BMW X3 xDrive20d Mスポーツ

(ディーゼル/G01)


BMW X3 xDrive20d

BMW X3はBMW 3シリーズをベースにしたSUV(BMWではSAVと呼ぶ)で、ライバルはメルセデスベンツGLC、アウディQ5、レクサスNXあたりが該当します。

試乗車概要

BMW X3 xDrive20d M-Sport(G01)
BMW X3はG01型で3代目になります。

日本仕様車では、2018年現在 右ハンドルのみが設定されており、搭載エンジンも直4-2.0Lのガソリンターボかディーゼルターボのみの設定になっています。

先代では直6-3.0L NAが設定、現行でも先日まで直6-3.0Lターボが設定されていたことを考えると、少し物足りない内容となります。




正式グレードと概要

BMW X3 xDrive20d M-Sport(G01)


排気量
2,000㏄
最高出力/トルク 190ps/40.8kgm
走行距離 500km
今回の平均燃費
14.6km/L
車両本体価格 720万 円
試乗日の路面状態 ドライ


X3には
・ベースグレード
・X-Line
・M-Sport
の3通りのラインナップがあります。

X3の場合には、ベースグレードでもフル装備であると言え、シートはありきたりのファブリックシートである一方、アダプティブ クルーズコントロールやアダプティブハイビーム アシスト等はX3のベースグレードでも装備されています。

Xラインでは、レザーシートがプラスで装備され、本革シートが標準で装備されないかわりに、MスポーツではスポーツサスペンションやスポーツAT(多分ローンチコントロールが使用可)などが装備されます。

また、グレード名であるxDriveとは4WDのことを表し、2WDの場合にはsDriveと呼ばれています。



JAL 日本航空



BMW X3 Mスポーツ エクステリア(外観)

まずは、BMW X3 Mスポーツのエクステリアデザインを紹介します。


BMW X3 Mスポーツ フロントデザイン

BMW X3 xDrive20d Mスポーツ G01 フロント
X3 Mスポーツ フロントデザイン

大きくなったフロントグリル(キドニー グリル)が印象的です。これ以上大きくなるとカッコ悪いデザインになりそうです。


BMW Mスポーツと言えば、見栄えの良いフロントスポイラーを装着し、駐車場のタイヤ止めに簡単にぶつかりそうな印象がありますが、X3 Mスポーツに関しては、SUV(SAV)ということもあり、Mスポーツと言われなければ気がつかないほどです。

雪道を走行する際にも、ブルドーザーにはならなさそうですね。





BMW X3 サイドデザイン

BMW X3 xDrive20d Mスポーツ G01 サイド
X3のサイドデザイン

Mスポーツ専用のアルミホイルを装着しており、横から眺めるとスポーティな印象になります。

見た目それほど大きなSUV(SAV)には見えませんが、実際に近くで見ると、DセグメントSUVらしく、それなりに大きく見えます。立体駐車場も最新式のものでないと入庫できないことが多いです。




X3 Mスポーツ リア

BMW X3 xDrive20d Mスポーツ G01 リア
BMW3シリーズの面影は無く、立派なBMWのSUV(SAV)と感じました。

リアマフラー
X3 xDrive20dのリアマフラー(デュアルエキゾースト)

BMWの伝統に倣うとデュアルエキゾースト(左右出しマフラー)は直列6気筒 3.0Lツインターボエンジン車のみでした。X3 xDrive20dは直列4気筒 2.0Lツインターボエンジンとなっており、何がキッカケでデュアルエキゾーストが採用されたのか よく分かりません。コストカットでしょうか?






BMW X3 Mスポーツインテリア(内装)

BMW X3 Mスポーツ G01 インテリア

まずは、BMW X3 Mスポーツのインテリアの紹介をします。Mスポーツではありますが、オプションなどは、ほぼ装備されていないようです。


BMW X3 Mスポーツ フロントシート

BMW X3 Mスポーツ G01 フロントシート
スポーツシート
MスポーツとXラインにはスポーツシートが装備されます。


BMW X3 Mスポーツ G01 フロントシート
クロス・レザー・コンビネーションシート(要するに なんちゃってハーフレザー)
座面や背面の部分が布製のシートになっています。

なお、Xラインを選択した場合には本革シートが装備されます。



X3で東京~大阪を往復しましたが、長時間座っているにも関わらずそれほど疲れることもありませんでした。



M スポーツ ステアリングにアルミペダル

Mスポーツステアリング
ステアリングはMスポーツ仕様。アルミペダルも装備されます。

また、全体的にアルミ調パーツを多用したデザインは「スポーツ」と言う名に相応しいでしょう。





パドルシフト
X3 Mスポーツにはパドルシフトも装備されます。




運転席まわりはBMW伝統のデザイン

ギアにiDriveコントローラ
マイナーチェンジ(改良)はしていますが、iDriveもすでに15年以上前より採用されています。

また、BMW独特のシフトノブも多少変更はあるものの、10年以上の実績があります。シフトノブに関しては、E70 X5で初めて触れた記憶がありますが、当時の最新テクノロジーでこれほど感動した記憶は他にありませんでした。








随所にXを強調するインテリア

X3ロゴ
X3のロゴ

X ロゴ
ドアを開けた時だけ見られるロゴ

ここまで必要?と思ったりしますが、X3に関しては。やたらXを強調したがる傾向にあるようです。




後部座席は広くは無いが窮屈では無い

X3 後部座席
BMW X3 後部座席

ファミリーユースとなり得るSUVの後部座席ですが、それほど広くはありませんが、実際に着席をした限りではそれほど窮屈さを感じることはありませんでした。ただ、シートは硬めに設定されており、疲れにくくても快適性には少し欠ける印象を持ちました。



ラゲッジスペースは標準的な広さ

X3 ラゲッジスペース
ラゲッジスペースはDセグメントSUVとして標準的な広さです。
後部座席のシートをたたまなければ、印象的にゴルフバッグ4つは厳しそうです。




ラゲッジスペースはふたを開けられるが・・・

ラゲッジスペース

BMWや世界のメーカーでも早い段階でランフラットタイヤを採用しており、スペアタイヤを収納するスペースが不要となることから、ラゲッジスペースが有効活用することが可能です。車種によっては床下収納になっていたりします。

しかしながら、BMW X3はバッテリーの収納スペースになっているため、収納スペースがそれほど広くなっていません。ただし、この位置にバッテリーがあることで、寒冷地でもバッテリーあがりのリスクは減らせます。









BMW X3 xDrive20d Mスポーツ 走行性能

BMW X3 速度計

こちらでは、BMW X3 xDrive20d Mスポーツの走行性能を紹介します。いつもの通り高速道路や街中走行など、シチュエーション別にX3の走行性能を紹介します。



パワフルなエンジンを搭載 BMW X3 xDrive20dのディーゼル

BMW X3 xDrive20dのB47エンジン
B47エンジン。基本的には、直列4気筒2.0LディーゼルターボエンジンをB47と呼ぶそうです。

基本的にディーゼルエンジン車に乗った感想は一つです。決して瞬発力はありませんが、とにかくパワフルで少ない踏み込みでも容易に加速してくれる素晴らしいエンジンです。X3のようなボディが重たい車でも車重を感じることはありません。

ただし、キックダウンを行っても、エンジンが唸るだけで急激な加速をしてくれません。





BMW X3 xDrive20d 街中(日常生活)における走行性能

BMW X3 Mスポーツ 街中の走行性能

やはりディーゼルエンジンを搭載したBMW X3は加速性能に優れており、同等クラスのハイブリッド車(レクサスNX300h)と比較をしても快適に走行することが可能です。ハイブリッド車との比較 の場合、ハイブリッド車特有の違和感が無いため、車を運転していると感じられます。

また、BMWはMなど一部の高性能車を除いてDCTでは無くトルコンATを採用しており、発進もギアが繋がるまでのロスが無いため、スムーズに行うことが可能です。




車庫入れは少し大変

BMW X3 車庫入れ
とあるスーパーのコインパーキング(印象的にそれほど狭くありません)

先述の通り、見た目以上に車体幅の大きいBMW X3は、車庫入れは若干苦労します。特にロック版が設置されているコインパーキングにおいては慎重さが要求されます。





BMW X3 高速道路における走行性能

BMW X3 で高速道路を走行
BMW X3 xDrive20dで高速道路を走行してみました。

安定性は全く問題ありません。新東名高速道路においては横風の影響で「指一本」と言う表現は難しいですが、車高の高い車でありながら、なかなか安定性の良いクルマでした。

また、ディーゼルエンジンのパワーに関しても、日本のアウトバーンと呼ばれる新東名高速道路(←直訳すれば間違えありませんよ)においてもパワー不足を感じることはありませんでした。




BMW X3 M-Sport 問題は山道などカーブを走行するとき

BMW X3 で峠道を走行
国道1号線には所々難所が存在します。

さて、「Mスポーツ」とはBMW M社が開発をした専用パーツを装着した車両を表し、BMWの車両をスポーティに仕上げることを目的としています。外観(エアロパーツ)や内装(スポーツス テアリング・スポーツシート)の他、スポーツサスペンションも装備され、スポーティな走りが可能です。

3シリーズのMスポーツはボディの重たさの影響も受けないため、この上なく楽しいスポーツドライビングを行うことが可能です。


ここから本題です。
BMW X3 Mスポーツはスポーティな走行を楽しむことが出来るクルマかと思いきや、ハンドリングは悪く(反応が鈍すぎる)、スポーツ走行でカーブを曲がる時の車体の傾き方は不快です。しかもドイツ車として考えるとブレーキの性能もそれほど高くはありません。

BMW X3 Mスポーツは、正直に申し上げるとすれば「Mスポーツ」という名に相応しいとは言えず、残念な一台です。

アウディQ5やポルシェ マカンがドイツのSUVに相応しい1台にあるのに対し、BMW X3はアメリカンな味付けの1台です。実際、北米で生産されていますし。





BMW X3 xDrive20d Mスポーツ その他


BMW X3 xDrive20dに試乗していくつか気になる点を紹介します。


安全装置は標準で装備

ステアリング&レーン・コントロールアシスト
BMW X3はドライビング・アシスト・プラスが標準で装備されています。

ドライビング・アシスト・プラスとは、
 ・アダプティブクルーズ コントロール
 ・ステアリング&レーン コントロール (走行中ハンドルを自動で操作)
 ・衝突被害軽減ブレーキ
などが装備されています。

特に上の2つがあるお陰で、前方に車が走行している限り半自動運転で走行してくれるため、長距離の走行時も大きく疲労が軽減されます。


性能的にぎこちなく感じる部分はありますが、新しいシステムが開発されるごとに精度が高くなります。BMWにおいても自動運転がされる日も近いのだと感じられます。




アダプティブハイビームアシストも標準装備

アダプティブハイビームアシスト
高速道路をアダプティブハイビームアシストを利用して走行

こちらも装備されているおかげで、対向車や前方走行車の有無に関わらずハイ/ロービームの切替は不要(自動で行ってくれる)ですし、高速道路において前方走行車両があったとしても、看板や標識を見落とす心配が減り、より一層安心して走行することが可能です。

また、BMW X3には標準で装備されているのも魅力的です。(メルセデスベンツGLCは標準装備、アウディQ5、ポルシェマカン、レクサスNXはオプションまたはグレードにより標準装備になります。)





マルチディスプレイ メーターパネル(液晶メーター)

マルチディスプレイ メーターパネル ノーマルマルチディスプレイ メーターパネル スポーツ
写真左:ノーマルモード表示
写真右:スポーツモード表示

ノーマルモードにおいても速度計は見づらいものではありませんが、デジタル表示をしたい場合にはスポーツモードで走行する必要がありそうです。(BMW Mを思わせるメーターですが、その代わりアナログ速度計が見づらいです。)


Google MAP
なお、アウディのバーチャルコックピットのようなメーターの中ですべての操作が出来るというシステムでは無いようです。(iDriveを用いてカーナビのモニタより操作を行います。)





エアコンも

エアコン
エアコンの調整

エアコンエアコンの温度調整自体は左の画像のように、温度調整は可能ですが、BMWには上半身の温度調整と分離して調整することが可能です。


従来モデルのBMWだと、エアコンの吹き出し口の近くに調整用の「つまみ」が装備されていました。

しかしG01 X3ではモニタ上で操作する必要があります。常に調整の画面が表示されているワケでは無いため、以前と比較をすると、使いづらくなりました。


そういえば現行型5シリーズ(G30等)もそのような装備が無くなっていました。





BMW G01 X3 xDrive20d Mスポーツ 総評とまとめ

BMW X3 G01

近頃はSUV人気になっていますが、正直に申し上げるならBMW X3はStupid(意味は調べてね)な1台です。BMWのウリは駆け抜ける歓びだったような気がしますが、このキャッチフレーズはBMW X3には当てはまると考える方はまずいないでしょう。

「走り」を重視するのであれば、BMW X1(ミニベース)の方が圧倒的に高いと言えますし、どうしてもミニベースがNGであるならば、3シリーズや5シリーズのツーリングの方が圧倒的に高く、 別のメーカーの車では無いかとも思ってしまうくらいです。テクノロジーもG30 5シリーズと同等です。


このクルマを持つメリットとしては、購入の場合には売却時に高く売ることが可能で、残価設定で購入する場合にも月額が安く購入できるというメリットはあります。その場合は、SUVであることにプラスして、本革シートやサンルーフをつけると、より一層価値は残るでしょう。


BMW G01 X3 xDrive20d Mスポーツ まとめ

・乗り心地は悪く無く、ファミリーにはオススメ。
・3シリーズベースだが機能的にはG30 5シリーズと同等。(安全装備も充実)
・長距離を走るならディーゼルがオススメ。(パワフルでもある)
・Mスポーツだが足回りはイマイチ。スポーツ走行をすると楽しくなく、同乗者にも不評。
・走っていて楽しくなく、アメリカのSUVを運転している気分。
・都心を走る場合には少し車体幅が大きい。

走行性能重視ならツーリングボディ車を、価値や家族の意見重視ならSUVと言ったところでしょう。ただし、アメリカンSUVが好きであればドイツ車であってもアメリカ車に安定感を備えたようなフィーリングを楽しむことが可能です。

この先に日本に導入されるのか分かりませんは、X3 M40iに期待をしたいです。おそらくちょうど良い足回り性能になるのでは ないでしょうか。







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