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BMW 318d ラグジュアリー

BMW 318d Luxury
F30 BMW318d

F30 BMW3シリーズは1975年に発売されてから6代目にあたる3シリーズになります。メルセデスはSクラスを基準に小さい車を作っていた点に対し、BMW は3シリーズを基準に5シリーズや7シリーズなど大きな車をつくっており、BMWの中でも重要な位置づけにある車であることが分かります。


今回試乗したBMW 318dラグジュアリーは、2.0Lディーゼルエンジンを搭載した車両で、日本国内には輸入されていないモデルであり、たまたまマニュアルでした。今回は ドイツのレンタカー屋さんで手配した車両になりますが、ドイツではこのサイズのMT車の台数が減少傾向になり、今後3シリーズあたりのMT車に乗ること自 体が難しくなるかもしれません。


また、グレード分けについて
・ベースグレード
・モダン
・スポーツ(インチアップホイル・スポーツシート・AT車にはパドルシフトなど)
・ラグジュアリー(本革シート・シートヒーターなど)
・M-Sport(スポーツの装備+サスペンションなど専用チューニング)

となっており、今回は快適性重視のLuxuryでした。

ドイツのホームページを見た限りでは、Luxury lineというみたいです。
(ドイツ語読めないので信ぴょう性がありませんが)






試乗車概要

正式グレード
BMW 318d Luxury(Line)

排気量
2.0L
最高出力/トルク
143ps/32.6kgm
走行距離
約250km
(高速・少し街中)
今回の平均燃費
記録なし
車両本体価格
41,000 ユーロ
(ざっと計算し)
試乗日の路面状態
ウェット⇒ス ノー
今回はスタッドレスタイヤ装着での試乗記をお伝えします。


BMW 318d ラグジュアリー エクステリア

2011年にフルモデルチェンジを果たしたBMW3シリーズは先代のモデルから一回り大きくなりました。そのため、17インチのタイヤやMスポーツのタイ ヤを装着した場合、今まで入っていたタワーパーキングに入らなくなる車両もあるようです。


BMW伝統のフロントグリル

F30 BMW318d
一目見てBMWと分かるフロントグリルは健在で、なかなかカッコよさがあると思います。


F30 BMW3シリーズを横から
今回のLuxury Lineは、本来17インチのホイルが装着されているような気がするのですが、スタッドレスタイヤを装着しているためか、16インチのホイールを装着して いるようです。

また、写真では分かりづらいですが、サイドエンブレムに「Luxury」と書いてあります。


F30 BMW3erを後ろから
BMW3シリーズを後ろから撮影

318というグレードであるため、マフラーは1本のみです。


BMW318d Luxury インテリア

今回の内装はベージュを基調としたインテリアになっており、暗さが無く天気が悪かったドライブも気分は明るくさせてくれます。(その代わり長年乗っている と汚れが目立つ色でもあります。)

また、ウッドのパネルを採用している点も3シリーズでは 珍しく、私の中では高得点です。

Luxuryは快適性を重視したグ レード

318dラグジュアリーの内装(運転席)

先述している通り、ベースグレードと比較をすると本革シートが装備されていたり、シートヒーターがあるなど快適性は十分です。真冬の試乗だったためステア リングヒーターが装備されているとさらに嬉しいです。(多分オプションで付けられます)

シートの座り心地はBMW3シリーズは悪くありません。かといって、本革シートだからと言って快適性が向上したかというと、そこまでは感じませんでした。


しかしながら、日本では当たり前の電動シートが装備されていない点が少々残念でもあります。



あまり広くない後部座席

3シリーズの後部座席

新しくなった3シリーズは車体が大きくなったにも関わらず、車内の広さは あまり大きくなった気がしません。

なお、私は普段座席をもっと後ろに下げるのですが、今回はMT車に乗る都合上かなり前にしています。(クラッチを奥まで踏み切れないため)





BMW 318d 走行性能

今回は運転好きドライバーなら誰もが憧れるであろうドイツのアウトバーンを走行します。しかし難点はスノータイヤ装着で雪が降っている点でしょう か・・・。


装備されているのは6MT

日本仕様では320iのみにMT車が設定されていますが、ドイツではActive hybrid3以外の全グレードにATとMTが設定されています。とは言いつつ、街中を走っている比率を見るとAT車の台数が圧倒的に増えてきています。

6MTと2.0Lディーゼルエンジン

さて本題ですが、ディーゼルエンジンの6MTは以前メルセデス・ベンツCクラスを試乗した際にも乗りましたが、クラッチの繋がりがスムーズで快適に運転す ることが出来ます。

MT車でも走行モードの変更(NORMAL/SPORT/SPORT+かな?)が装備されているようなのですが、今回は試さなかったので この実力は分かりませんでした。



高速道路の快適性・雪道の安定性

日本でも散々BMW3シリーズを高速道路で走らせており、高速走行時の安定性は かなり優れています。当然アウトバーンの合法速度であっても快適に走ることが出来ますが、それはあくまでも直線を走行する話であって、峠道などを走る場合にはSPORTやM-Sportの方がハンドリング性能は良いです。


今回はスタッドレスタイヤを装着してのアウトバーン走行でしたのが、これもまた快適に走行することが出来、200km/hでも雪に滑ること以外は安心して 走ることが可能です。



また、雪道走行性能ですが、今回の車両は後輪駆動である割には安定した走りを見せてくれます。ただ、80km/hで走行中に5速に入れて加速をすると、パ ワーが無いくせに「クレヨンしんちゃん」のようにお尻を振ってくれます。

雪の坂道
とはいっても、DSCやDTCのコンピュータが滑り始めた時に介入することで、驚くほどスムーズに車体の体勢を元に戻してくれます。そのため、雪の坂道発 進も気合があれ ば上ることが出来ました。(写真の坂道)

写真の坂道のような場合には、普通に1速に入れて普通に発進し、ひたすらベタ踏みを続ければ、頂上にたどり着くことができます。



その他 気になった点

iDriveコントローラーは使い勝手が向上

先代の3シリーズにオプションで選択することの出来たiDriveは使い勝手が悪く値段が高かったためか、後付けのカーナビを取り付ける人が圧倒的に多 かったです。実際初期のiDriveを操作すると、イマイチ使い方が分からず評判が悪い理由も分かります。

iDrive

この時のBMW車に装備されたiDriveは第2世代と言ったところでしょうか?ナビのスクロールが瞬時にできないこと以外は大幅に改良されたと言え、か なり使い勝手が向上したと思います。


運転席
また、メーターにも液晶表示されるようになったことから、カーナビの右左折のガイドがメーターにも表示されたり、制限速度がメーターに表示されています。 BMWに装備されている制限速度表示は比較的正確に表示してくれるため、制限速度の厳しいドイツでは便利な装備です。




低燃費なディーゼルエンジン

最初にレンタカー屋さんで318dと聞いた時にパワー不足で少々ガッカリしました。

しかし、いざアウトバーンを走行してみると、少し物足りなさはあるものの、200km/hの速度まで出すことは余裕で、ここはディーゼル車の凄まじい力強さを感じさせてくれます。

一方、今回はStuttgartからMunichまでの移動で利用し、距離にして約250km走行しましたが、消費した燃料が1/4しか減らず、かなり低燃 費な印象を受けました。




BMW318d Luxury 総評

低燃費かつ力強さを持つ318dの能力には脱帽です。もっとも、夏タイヤを装着して走行するような場合には所詮は2.0Lだろうという印象を持ったかもし れません。

一方、ラグジュアリーに装備されている本革シートなどが高級感があって選択肢の一つとしては良いと思いますが、BMW3シリーズはもともとスポーティセダ ンとして(少なくとも日本で)販売していることを考えると、SPORTやM-Sportの方がコーナリング性能が良く(感じ)、イイ走りが出来ます。


雪道を走行するにはsDrive (FR)かxDrive(4WD)か

雪道(日本で撮影)
雪道は日本で撮影

2015年5月現在、日本に輸入されているxDriveは320i(ガソリン車)のみです。したがって、雪深いところに行く・生活をするような場合はは xDriveであることに越したことはありません。

しかし、週に1回スキー場に行くためにxDriveを選択する必要があるかと聞かれれば、答えはNoだと思います。BMW(というよりドイツ車)はFRで あってもある程度の雪道なら坂を登ることが出来るため、無理してまでxDriveを購入する必要は無いと思いました。

しかし、雪国で長く生活するならxDriveの方が良いかと思われます。





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