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日産 ジューク ニスモ (JUKE NISMO)

日産ジューク ニスモ

日産ジューク(JUKE)は、日産が販売するコンパクトSUVです。世界中で販売されている車種であり、ほとんどの国でJUKEという車名で販売されています。

2016年10~12月にTBS系列で放送されたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の百合ちゃんの愛車としても採用されている車です。(グレードは異なります)

試乗車概要

Nissan JUKE NISMO(4WD)

標準グレードのJUKEの排気量は1,500CCであり、コンパクトカーの位置づけですが、SUVで大きな車体であるため、3ナンバー登録されています。

外観デザインは奇抜にも見え、日本人好みでは無さそうであるものの、コンパクトな車体は まさに日本にピッタリな1台とも言えるでしょう。

またコンパクトカーを好む市場でもある欧州地域においても売れている1台です。



正式グレードと概要

Nissan JUKE NISMO(4WD/MR16DDT)
排気量
1,600㏄
最高出力/トルク 190ps/24.5kgm
走行距離 約200km
今回の平均燃費
-km/L
車両本体価格 約330万円ほ ど
試乗日の路面状態 ドライ


ジューク ニスモはジュークのスポーティグレードに位置します。NISMOとNISMO RSの2グレードありますが、今回はNISMOの試乗記となります。(NISMO RSには専用チューニングされたエンジンを搭載。)

また、4WD車(ALL MODE 4×4-i)には1.6Lターボエンジン(MR16DDT/190ps)が搭載されており、日本車としては珍しいターボエンジン車となっています。





ジューク ニスモ(JUKE NISMO) 外観

まずは、ジューク ニスモのエクステリアを紹介します。


奇抜なフロントデザイン

日産JUKE NISMO
日本車らしくないフロントデザイン

正直に申し上げると、JUKEはブサイクなクルマだと思います。ヘッドライトが下にあり、車幅灯がずいぶんと上にあり、今までこのような車を見たことが無く、発売当時は衝撃があったことを覚えています。

新宿や渋谷の人通りが多いところでジュークに乗っていれば注目されてしまいそうなデザインですが、残念ながらフェラーリやランボルギーニとは異なり、カッコ良いという意味で注目されることは無さそうです。


と言いつつ、それはあくまでも日本人的な考え方であって、欧州車を見ればこのようなユニークなデザイン(あえて奇抜とは表現しません)である車は多く、ある意味ヨーロッパで売れる車である理由も納得します。




ジュークを横からみたデザイン

ジューク ニスモ

ジュークのフロントデザインのインパクトが大きいためか、横からデザインを見ても特に感じる点はありません。

むしろ、シティSUVに相応しい美しいSUVであると感じられます。




妙な位置にあるリアドアのドアノブ

リアドア ドアノブ
窓の付近にあります。

ノブの色も黒で目立たず、パッと見 2ドアクーペを思わせるデザインにさせているそうです。そのような演出が実用上 必要かはさておき、今回のようなNISMOバージョンであればスポーティな演出も悪く無いと感じます。



18インチアルミを装備

18インチアルミホイール
タイヤサイズ225/45R18を装着しています。




リアデザインは悪く無い

ジューク リアデザイン
JUKEのリアデザイン

ジュークのフロントデザインがあまりに奇抜すぎる一方、リアデザインはSUVらしさは忘れず、かといってオーバー過ぎないデザインが採用されており良いと思います。



NISMOエンブレムもGood!

NISMOエンブレム
一目でニスモであることが分かります。





ジューク ニスモ(JUKE NISMO) インテリア

ジューク運転席周り
JUKEインテリア

外装に比例してナビ周りを中心に内装も なかなかやってくれています。(これは悪いとは思いませんが)


ジュークNISMO フロントシート

ジュークNISMO フロントシート
シートにnismoと書いてあるのが印象的です。

言うまでも無く、NISMOグレード専用シートを採用しており、体にフィットし、ホールド性に優れ長距離の移動が快適なシートになっています。

ジュークNISMO RSにはレカロ社製のシートが採用されている一方、ジュークNISMOには上の写真のようなスポーツシートが採用されています。SUVでありながら、スポーツカーを楽しみたい場合には、ジューク NISMO RSの方が良いのでは ないでしょうか。




ステアリングにはアルカンターラが採用

ステアリングはアルカンターラ
アルカンターラと本革のコンビです。

アルカンターラは本革以上に滑りにくく、スポーツ走行をする際にも安定したステアリング操作が可能です。





JUKE NISMO ナビ周り

ジュークNISMO ナビ周り
こんなんでもメーカーオプションの純正ナビです。

でも、ナビよりも下にあるインテリジェント コントロールディスプレイの方が気になってしまいます。



インテリジェント コントロールディスプレイ

エアコンとドライブモードの切り替えが可能
基本的に、エアコンとドライブモードの切り替えを行うスイッチです。

この手のものは、クラウンやスカイライン200GT-tのページでも紹介していますが、ジュークの場合はモニタ上で選択するのではなく、必要なボタンがすべて見える位置に配置されており、ボタンを押すとモニタに表示される仕組みになっています。

したがって、クラウンのように液晶の中の隠れた項目を探す必要が無く、使いやすいのでは ないでしょうか。



インテリジェント コントロールディスプレイ
写真はスポーツモード

操作性がシンプルである一方、細かい設定が出来るものでも無さそうで、NORMAL/SPORT/ECOの3通りしか選択できないようです。




メーターは普通の日産車

メーターは普通
メーターはいたって普通の日産車です。

ジュークNISMOなのでもう少しスポーティなメーターでも良いと思うのですが、一応、専用タコメーターらしいです。NISMO RSになると240km/hの速度計になっています。




ジュークの後部座席

ジュークの後部座席
広いとは思えませんが車高が高い分圧迫感も感じません。
フロントシートの人に協力してもらいましょう。




ジュークのユーリティは充実??

ジュークのドリンクホルダー
ドリンクホルダーやら小物入れがたくさんあります。

ヨーロッパを走る車の中で、ここまでドリンクホルダーや小物入れが装備されている車は少ないのでは ないでしょうか。




ジューク ニスモ(JUKE NISMO) 走行性能

エクストロニックCVT-M7
エクストロニックCVT-M7(7段マニュアルモード付きCVT)が装備
シフトレバーを動かすときにおもちゃのように安っぽいガチャガチャ音がするため、若干気分は萎えます。

ただ、CVTだからと言って、走行がつまらないかと聞かれると そうでもありません。



高速道路走行においての性能

ジュークで高速道路を走行
なかなかの安定感があります。

SUVの場合、高速道路走行時において若干フラつく車種がありますが、ジュークに関してはあまり そのような印象を受けることはありません。また、1.6Lターボエンジンは思った以上に優れた加速性能を持っており、合流や追い越しも快適です。

また、スポーツモードに入れ急加速を試みると首を痛めるほどの加速性能を持っており、優れた車である印象を持つことが出来ます。



山道での性能

山道も走行
ちょっとした山道も走りました。

先述している通り、エンジンの性能は優れており、上り坂であっても安定して加速してくれます。一方のコーナリング性能ですが、さすがにSUVであるため、 若干ロールしている印象を受けますが、これも合格圏内のレベルであり、山道の走行も快適であると申し上げられます。

少なくとも、VitzやFitなどと比較をすれば、圧倒的に優れたコーナリング性能であると言えます。


ジュークの走行性能をまとめると?

あまり日産のコンパクトカーの走行性能を良いと思ったことは無く、カーブを走行する際にも同格のトヨタ車と比較をすると不快な印象を受ける車が圧倒的に多かったのが日産車の印象です。

しかし、このジューク NISMOの場合には、SUVであることを考えればコーナリング性能も十分に優れており、加速性能もGood、さらにスポーツシートは快適であるため、長距離ドライブをするにも申し分ないと感じられます。


したがって、ファミリーでスポーツタイプの車を望むような場合には、良い1台になるのでは ないでしょうか。少なくとも車内にいればジュークの外観を見なくて済みますし・・・。




参考 砂の上を走りました。(4WDの走行性能)

千葉県 太平洋
千葉県は太平洋のある海にやってきました。

さすがに、ビーチに車で侵入することは許可されない限り難しいですが、さきほどから外観の写真をご覧になればお分かりの通り、駐車場にも砂場があるため、
砂道走行
そこを走ってみることにしました。


もちろん、
4WD
4WD(ALL MODE 4×4-i)が装備されています。


結論
湿った砂であるため、あまり参考になりませんが、ある程度急加速を試みても、ごくごく普通の車を運転する感覚です。もともと日産の4WD技術は優れている らしいのですが、これも最強の4WDの1台になりそうであり、冬の雪道も走ってみたくなります。

なお、数年前に同じ場所をフェアレディZというハイパワーFR車で走行を試みたところ、距離が短いこともあり、スタックはしませんでしたが、あまり安定せず二度とやりたくありません。





日産ジューク ニスモ(JUKE NISMO) 総評とまとめ

ジューク

優れた1台であるには間違えありませんが、ライバル車との比較も重要になります。一番はホンダ ヴェゼル、2017年からはトヨタC-HRですが、特にヴェゼルに関してパワートレインの性能を考えれば、足元にも及ばないでしょう。

そうなると無敵とも思えそうですが、実際はそうでも無く、私が試乗した車種でライバルになりそうなのが、スバル レヴォーグやWRX S4です。どちらも優れた4WD性能を持っており、ハンドリング性能も良く、どちらを購入すれば良いか迷いそうです。

しかし、ジュークが奇抜な外観を考えると、レヴォーグやS4はイケメンのレベルです。車内空間の快適性に優れたジュークにするか、車を乗り降りする時に外観を見ることを考えてスバルにするか迷ってしまいそうです。


日産ジューク NISMO まとめ

・コンパクトSUVでありながら思った以上に実用的。
・外観デザインが・・・。⇒車に乗ってしまえば問題なし。
・走行性能は悪く無い。高速時の安定感も良い。
・それほど速さを求めなければ1.5Lの2WDでも十分そうだが、NISMOが無いため走行性能は疑問。






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