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      | レクサス LX570(URJ201)レクサスLX570は、2015年に日本でも販売されたランドクルーザーの姉妹車です。車名の由来はLuxury
Crossover(X)です。
 世界一
悪路走破性に強い高級車の1台と言っても過言では無く、日本で販売されるにあたり、どの程度の売れ行きになるのかが気になるクルマでもあります。ま
た、北米で販売されていたころ
 
 
 このページは2ページ目になります。もし最初からご覧いただけるようであれば、
 レクサスLX570 デザイン編からご覧ください。
 
 
 
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      | (おさらい)試乗車概要 LEXUS LX570
 
 
 ランドクルーザーの姉妹車でありながら、フロントデザインは差別化がなされており、いかにも最新のレクサス車と分かるようになっています。
 
 お下品と言われるなど賛否両論のデザインでもあります。
 
 
 
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      | (おさらい)正式グレードと概要正式グレード
LEXUS LX570 (URJ201)
 
 
 
        
          
            | 排気量 
 | 5,662㏄ 
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            | 最高出力/トルク 
 | 377ps/55.5kgm 
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            | 走行距離 
 | 約500km (高速・山道・街中)
 
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            | 今回の平均燃費 (街中の平均燃費)
 
 | TTL 
6.5km/L 街中 4.0km/L
 
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            | 車両本体価格 
 | 1,100万円
+OP 
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            | 試乗日の路面状態 
 | ドライ 
 |  レクサスLX570は、モノグレードの設定で、RXやNXのようにバージョンLやFスポーツなどのグレードは存在しません。
 
 また、選べるオプションもマークレビンソンのスピーカーやリアエンターテインメントシステムなど一部に限られており、LX570を購入すれば事実上の最上
級グレードが装備されます。
 
 
 
 
   
 
 
 
 レクサスLX570 走行性能 
 レクサスLX570の走行性能を実用上の観点から紹介したいと思います。
 
 
 
 山道におけるLX570のハンドリング(コーナリング性能) 
 
 ハンドリングですが、これだけの巨体です。スポーツ+モードでも良いわけがありません。と言いつつ、本格SUVによくある「ハンドルを切っても反応が無
い」という現象は酷く感じることは無く、本格SUVの中では出来が良い部類になると思います。(あくまで悪いという前提です。)
 
 
 
 
 高速道路の走行性能
 写真は首都高ですが、実際には100km/h法定速度の道路も走行しています。
 
 高速時の安定性は悪くありません。ただ、車高が高いこともあるため、横風には煽られやすい傾向にあります。現行型のアルファードやヴェルファイアで高速道路を走行するようなイメージです。
 
 ただし、ボディが重たすぎるため、ブレーキの性能が決して良いとは言えず、アメリカでヘリコプターから撮影されているカーチェイスが実際に行われているのか不思議に感じてしまいます。(レクサスLXが逃走車に使われているシーンは見たことがありませんが。)
 
 
 
 
 
 V8-5.7Lのエンジンの実力は?最大出力377psで最大トルク55.5kgmを誇るトヨタの3UR-FEエンジンが搭載されており、多分トヨタのガソリン車の中では最も排気量が大きいエンジンになります。
 しかし、車両重量が2,700kgもある(バッテリーとモーターを搭載したLS600hLですら2,400kgに満たない)ボディであるため、アクセルを踏んでも簡単には加速してくれず、いかにもアメリカ車を感じさせてくれる加速感です。
 
 もし分かりづらければ、昔のマークⅡの2.0Lエンジンの車が重々しくなったと想像していただければ分かりやすいかと思います。
 
 
 
 LX570で通行帯違反者を追い越すのは難しそうですが、今どきのエコカーと異なり、アクセルを踏み込むと
すぐにシフトダウンを行ってくれるため、スムーズな加速は可能です。ただし、ボディは尋常じゃないくらい重たく、急加速を要する場合には手動でシフトチェ
ンジを行う必要があります。
 
 
 
 
 
 結局レクサスLX570の乗り心地は?
 ドライブモード セレクト(写真左側のつまみ)で乗り心地の調整も可能です。
 
 レクサスLX570は基本的に足回りが柔らかい車になるため、運転していても面白い車ではありませんが、同乗者は快適に過ごせるでしょう。ただし、カーブでは女性を扱うように優しくハンドル操作をしないと簡単に同乗者は車酔いをしてしまいます。
 
 また、ブレーキの効き自体は悪いものの、足回りの柔らかい車で急ブレーキを掛けると、車体が前後に振れるため、こちらも車酔いの原因になるのでは ないでしょうか。
 
 
 
 
 都心で走行する場合には?紹介するまでもありませんが、この巨体で都心を走るには非常に不便な車です。狭い抜け道を抜けようとすれば、ハンドルの切れが悪すぎて切り返しをする必要があります。結果、抜け道使わないルートの方が早く目的地に到着するというオチもありそうです。
 駐車場の車庫入れも容易とは言えず、都心で営業をする必要があるなら、レクサスLX570よりもHONDA FITの方がオススメの1台でもあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 しかし、LX570には車庫入れのサポートアイテムでもある、
 
 
  バックモニタどころかフロントモニタも装備されています。
 
 こんなのついていなくても十分に視界の良いクルマではあるのですが・・・。
 
 
 
 
 
 レクサスLX570の安全性と最新機能下記で紹介する項目は今となっては当たり前の装備になってしまいましたが、レクサスLX570で気になった装備を紹介します。
 
 レクサス セーフティシステム+が装備
 写真はレーダークルーズコントロール使用時のもの。
 
 レクサス セーフティシステム+(Lexus Safety System+)とは、トヨタセーフティセンスPと同一の機能を持っており、
 ・衝突被害軽減ブレーキ
 ・車線逸脱防止システム
 ・オートマチックハイビーム/アダプティブ ハイビームシステム
 ・レーダークルーズコントロール
 等がパッケージとして装備されているもので、主に事故防止に大きく貢献している機能です。
 
 
 使い心地は、他のページでも散々紹介しているためここでは省略させていただきます。
 
 
 
 
 
 LEDヘッドライト+コーナリングライト
 都心では役に立ちませんが、コーナリングライトは真っ暗闇において視認性が高まります。
 
 また、レクサスLX570は節電性能に優れたと言われているLEDヘッドライトが標準装備されています。
 
 
 
 
 アダプティブ ハイビームシステム(AHS)も装備アダプティブヘッドライトとは、オートマチックハイビームの進化版と言え、ロービームとハイビームの自動切替を行ってくれるのはもちろん、街灯が明るい所や先行車や対向車がいるところだけがロービーム、暗くなっているところだけがハイビームになります。
 
 停止時には自動的にロービームになるなど、暗い夜道を走行する際に都度切り替えを行う必要が無く、運転の疲労を軽減することが可能です。
 
 
 
 写真はロービーム使用時
 
  これだと前方が見えづらいですね。
 かといって、先行車がいるためハイビームにして走行することはできません。
 
 写真はハイビーム使用時
 
  周りが明るく照らされています。
 
 ただ、以前メルセデス・ベンツE220d(W212/後期)を試乗した際にもアダプティブ ハイビームの性能を確かめてみましたが、E220dの方が先行車ギリギリまで照射してくれている感じがあり、さらに優れている印象を受けました。
 
 一方、レクサスのアダプティブ ハイビームシステムですが、街灯が明るい街中でも積極的にハイビームに切り替わります。
 
 
 
 
 
 レクサスLX570 気になる点Lexus LX570に乗車して気になる点がありましたので、良い点も悪い点も良くも悪くもない点も紹介します。
 
 LX570の運転席はボタンが多すぎる!
 運転席右下
 
 
  センター
 
 
  センター(左側)
 
 
  リモートタッチ コントローラ(ナビの操作)
 
 
 主に悪路を走破するためのものや、レクサス セーフティシステム+のOFFスイッチが中心であるため、普通に走行する分には一切問題はありません。
 
 しかし、コックピットで操作する必要があるボタンがこれだけあれば、覚えることが出来るわけありません。したがって、レクサスLX570を乗りこなすが出来れば、パイロットのライセンスも容易に取れることでしょう。
 
 
 
 
 
  一方で、エアコンの操作性はクラウンよりも分かりやすいです。
 
 
 
 
 
 アクセルペダルが安っぽい・・・
 軽自動車のペダルのようです。
 
 
  写真はクラウンのオルガン式アクセルペダル
 
 
 私はオルガン式ペダル信者ではありませんが、LXのアクセルペダルは あまりに安っぽく、大きな靴を履いて運転する際には足にフィットせず、快適性を感じることが出来ません。あと、アメリカ車のような味付けの車であるためブレーキが重たいです。
 
 
 
 
 フル乗車では後ろがまったく見え無さそう・・・
 リアガラスが小さいです。3列目のヘッドレストがデカイです。
 
 後ろを見ない主義の人には問題ありませんが、5人か6人以上で乗車する必要が無ければ、3列目は畳んでおきたいですね。
 
 
 ちなみに、焦点がズレていて写真では分かりづらいですが、こんなシンプルそうなミラーですが、自動防眩ミラーも装備されています。
 
 
 
 
 
 ウェルカムライトが少し立派
 ウェルカムライトとは、スマートキーを持って車に近付くと足元を照らすLEDが点灯します。
 
 トヨタらしい演出と言えばそれまでですが、後部座席のサイドステップにも照明が点灯するようになっています。お年寄りの人曰く、SUVの後部座席の乗り降りは大変らしく、暗いときに足元をが照らされると安心感があるとの事です。
 
 
 
 
 
 純正ナビが良くなりました!
 モニタは12.3インチとかなりワイドです。
 
 このサイズのモニタはレクサスLSの後期モデル等にも採用されていましたが、写真の通り地図表示は画面の2/3までしか表示されませんでした。ドイツ勢のナビが全画面で地図が表示されることを考えると、少々物足りない地図の大きさでした。
 
 
 
 しかし、
 
  最新のレクサスには全画面で表示されるようになりました。
 (LSも現在生産されている車両は、地図が全画面表示されるようになりました。)
 
 私自身この大きさが好きではあるのですが、全画面で地図が表示されるようになり、抜け道の計画も立てやすくなり、大変便利になったのでは ないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 レクサスLX570 総評とまとめ 
 日本でレクサスLX570を購入する人の大半は「オシャレな車」が目的であり、オフロードを走行する人は、ほとんどいないでしょう。豪雪地帯を走るくらいでしょうか。
 
 
 そのような場合、走らず・止まらず・曲がれずのクルマで日本の狭い道を走らなければならない
ことを考えると、購入する気にはなれないくらい不便な車でもあります。また、ボディが重たすぎてパワーを感じられないV8-5.7Lエンジンも、ガソリン
をまき散らしているに過ぎません。
 
 
 したがって、高い税金やガソリン代で購入したら後悔しそうです。
 
 
 
 
 
 レクサスLX570 まとめ・何と言ってもランドクルーザーの姉妹車は素晴らしいブランド力。
・しかもレクサスバッヂが付くことで、さらにブランド力up。
 ・世界で一番、世界中どこでも走る走行性能を持っている。
 ・そのような経緯もあり、世界で最も盗難されそうな1台でもある。
 
 ・一般走行する場合にはアルファードやヴェルファイアを運転する感覚。
 ・何とも言い難い運転感覚であり、運転が楽しいクルマではない。
 
 ・同乗する分には快適。同乗するには長距離でも快適。
 
 
 
 悪路を走行する方にはオススメすぎる1台になるのでしょうが、街中走行中心であれば、RXのハイブリッドを購入することをオススメします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 関連項目:
 
  レクサス RX450h バージョンL 
  レクサス
LS460 バージョンC(後期) 
  レクサス LC500 Lパッケージ(V8-5.0L) 
  レクサス LS500h バージョンL(50系) 
  アウディ Q7 2.0TFSIクワトロ 
  ランドクルーザープラドTX(ガソリン) 
  ランドクルーザー プラドTZ-G(ディーゼル) 
  アルファード 2.5S
7人乗り(2WD/30系) 
  トヨタ
ヴェルファイア3.5ZA”Gエディション” 
  ヴェル
ファイア エグゼクティブラウンジ3.5 
  USトヨタ シエナ SE 
  トヨタ クラウン マジェスタ Fバージョン 
  E220d(クリーンディーゼル)アバンギャルド AMGパッケージ 
 
 
 
       
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